大好評シリーズ?でお届けしております、失敗しない中学受験塾選び。エクタスの続・続編です。
失敗しない塾選び⑦・エクタス
気になるエクタスの進級試験の実情
新4年生の時点で進級テストがあり、下位の生徒約2割ほど足切りを受けるそうです。もちろんボーダーラインをクリアしていれば全員合格のようですが。5年生の時にも進級テストがあり場合によっては足切りもあるようなのですが、エクタス卒業生ママの話だとそのような人は見たことがないと言っていました。授業態度に問題がある場合などは例外もあるでしょうが、4年生の時に進級テストを課しておりますし、5年生の時に追い出されても無責任すぎますしね。追い出された方も転塾するにも途方に暮れてしまいそう・・・
SAPIXもハードルは低いにしろ(クラスは成績順ですが)入室テストで基準がクリアでき、一旦入室してしまえば追い出されることはありません。内部生なのに途中で足切りを受ける可能性がある塾は見渡してもエクタスぐらいでしょうか。
周囲にはエクタスに通っている知人がいますが、算数塾を併用していたり個別を併用していたりと、もちろんお子さんも皆さん優秀ではありますが、エクタス以外にもプラスでガッチリ隙間なく固めていると言う子が多い印象ですね。エクタスはSAPIXなどの大手塾と比べて、個別や家庭教師などのプラスアルファが不要な分、大手塾よりかは授業料がお高め。と言う印象でしたが、最近ではエクタスでもしっかりと先行投資している方が多いのだなぁという印象です。
一旦入室できても安泰ではなく常に危機と隣り合わせとは、ある意味SAPIXのクラス昇降より親的には心臓に悪いかも・・・
エクタスから転塾する場合
4年生でエクタスから足切りを受けた場合、やはり転塾先はSAPIXが多いようです。そもそもですがエクタスは、筑駒と御三家を目指す塾であり、SAPIXも御三家向けの塾なんですよね。エクタスが足切りするボーダーがいかほどかは定かではありませんが、エクタスで足切りを受けるくらいの学力レベルだとSAPIXでもαクラスには食い込めない学力なのではないかなと思うのです。ですので転塾する際は親御さんも慎重になった方が良いかと。
逆に4年生から基準をクリアしてエクタスに新規に入室するようなお子さんの場合は、元々ほかの塾に通っていた転塾組が筑駒を目指して手厚い系の塾に変える目的で入塾したり、元々塾に通っていなくても地頭が良いお子さんなのでしょう。
知人から聞いた話ですが、低学年からエクタスに通っていましたが4年進級時にエクタスで進級できず、SAPIXに転塾したと言う方がいたそうですが、結局SAPIXでも上手くいかず、中学受験はリタイアしたそうです。
SAPIXのテキストは、レベルごとに分かれているわけではなくどのクラスも全て同じテキストを使用しています。もちろんクラスのレベルによって同じテキストを使用していても授業の進み具合は違いますが、どちらかと言うと出来る子向けに照準を合わせて作られています。ですので、エクタスよりはSAPIXは大手塾なので受け皿は広いですが、エクタスがダメならSAPIXという安易なスライド転塾の感覚でいると、また同じことの繰り返しとなる恐れも。
SAPIXやエクタス、エルカミノ、SPICAあたりの塾ですと結局は出来る子や授業についていける子をターゲットとしているという現実を理解し、足切りにあってしまう学力レベルの子はそもそも家でも自ら机に向かえない子、基礎が万全ではない子が大半だと思いますから、自習室が利用できるなど勉強する環境も重視し、SAPIXのような塩系の塾ではなく面倒見の良い塾にシフトした方が良いのかもしれません。
これはエクタスに限らずどの塾からでも転塾する際は子供の現時点の立ち位置と目指す目標との距離について向き・不向きをシビアに判断すべきですよね。
まとめ
結局、地頭が良かったり出来る子はどこの塾に通っても出来るということが真実なのでしょう。我が子が一番力を発揮できるのはどのような環境なのか。転塾は好機でもあるのでしっかりと見極めたいですね。
余談ですが、知人の知人(遠くてすみません)でエクタスでは進級できなかったご家庭のその後。そんな状況でも下のお子さんも低学年からエクタスに入ったそうです。(下のお子さんが進級できたかは未確認)もし私が同じ状況なら、エクタスの門は二度とくぐりませんし、悔しくて恨み辛みを吐露しそうですが、そのお母さまは今でもエクタス熱望だとか。手に入れられなかった対象への燃え上がる執着心なのか。それともサピママには知る由もない計り知れない魅力がエクタスにはあるのでしょうか?