前回の記事の続きとなりますが、息子が年長から通っているそろばんについて。当初、中学受験算数の計算力を低学年のうちに養いたいという思いで、公文かそろばんを検討しました。主人は公文経験者ですが、そこまで公文推しではなかったのと、私がそろばん経験者（珠算2級）ということもあり、息子はそろばんを習うことに。
定番の習い事 そろばん
そろばんは難しい？
そろばんは、やり方に慣れるまでに時間と鍛錬が必要です。習い始めの時は、通えるならば週２以上で通った方が進みが早いです。週１ですとなかなか習得するのに時間がかかります。
そろばんの足し算は、足して１０になるとどんどん次の位に繰り上がっていくので、足して１０になる数を反射的に指ではじけるようになれば、第１ステップはクリアです。ですがこれがなかなか難しく苦労します。習い始めの頃は私も少し家で宿題を見て教えていたので、足して１０になるお友達を覚えさせることにしました。
足して１０になるお友達を覚える
１は９，２は８，３は７，４は６，５は５
「１のお友達は誰だっけ？」と息子に質問して覚えさせました。
これは、そろばんを習っていなくても反射的にポンポンと出るようになると計算が速くなると思いますので、足し算と引き算を習い始めのお子さんにこのお友達探しはおすすめです。
そろばんのメリット
息子はそろばん歴３年目ですが、数字には強くなったと思います。そろばんは算数の範囲でいうと計算しかやりませんし、分数もやりませんが、計算が速く得意になると自信が出て、自然と算数が得意な科目になりましたので、そろばんを習っていることで効果が出たと思います。
また、そろばん教室では各種様々な検定（珠算検定、暗算検定、フラッシュ暗算etc)がありますし、検定だけでなく競技大会に参加することも可能なので、出来る子にとっては更なる高みを目指すモチベーションに繋がります。
そろばんのデメリット
息子は今そろばん教室では、珠算５級、暗算は３級取得に向け勉強中です。息子にそろばんを習わせて初めて気づいたデメリットがあります。それは算数の計算において計算ミスが多発してしまったこと。むしろそろばんを習わせたことが中学受験算数に弊害と感じてしまうほどでした。
息子の場合ですが、中途半端に暗算ができるので、１桁は間違わず暗算で解けるとしても、２桁、３桁の計算までひっ算を使わず暗算で解くという恐ろしいことをしていました。あまりにもサピや浜のテスト、ルーティーンの計算問題でミスが頻発するのでおかしいなぁと思って計算の仕方を見てみたところそれが判明。
私は珠算２級を取得していますが、習っていた時代は珠算メインで暗算の勉強はほとんどしていませんでした。大きくなってからは、買い物で２桁や３桁を計算するというくらいだと、パッとそろばんの玉が浮かび、暗算でもすぐに計算できますが、算数や数学となるとひっ算でやった方が正確なのできちんとひっ算を使って計算をしていました。ですのでサピの計算でひっ算を使わない息子になんて怖いもの知らずなんだとびっくりしました（笑）
珠算も暗算もですが、正直１級以上取得していないと、暗算能力は完ぺきとは言えません。１級以上の実力ではじめて、２桁以上の計算もそろばんの玉がハッキリ見えて計算間違いなく出来るレベルです。２級ぐらいまでの中途半端なレベルですと、玉がボヤけます。ハッキリは見えるレベルではないです。ですので算数では過信せずひっ算を使う方が確実に点を取れます。
このことを息子にきちんと説明し、サピや塾での計算ではそろばんの暗算は封印。もし暗算１級を取得できたら解禁としました。この改善をしてからは、計算ミスがかなりなくなりました。ひっ算でやったとしても、そろばん経験者はそもそも計算が速いので、ひっ算で解こうとも普通よりは速くできますし、焦りは禁物です。算数はそろばんと違いスピードを競うものではないです。算数は１つの計算ミスで偏差値も順位も驚くほど落ちてしまうので、大問１はノーミスでいくということはどのテストにおいても重要です。
そろばんが中学受験算数で通用するレベルとは？
珠算もしくは暗算は、１級を取得すればひっ算なしでも計算ミスなく解けるレベルです。そこまで達しない場合は、算数ではきちんとひっ算を使って計算をするよう心がけましょう。
まとめ
いわゆる検定は３級以上ですと内申書にも書けるレベルなので、せっかくそろばんを習っているならば３級以上を取得できるレベルを目指すと良いですね。更にひっ算なしでも計算問題が解ける完璧レベルを目指すのであれば１級まで取得すると良いと思いますが、そうでなければ算数においてはきちんとひっ算を使って確実に点を取りにいきましょう。
息子はというと、段々とSAPIXと両立が難しくなってくると思いますので、４年生くらいまでに暗算１級、珠算３級まで取得できれば良いなぁと考えています。
