中学受験 男子後半の伸びしろ、女子後半失速説について考える

中学受験に限らず、男子は、前半は精神的に幼いこともあり成長が緩やかだが、後半の追い越しの勢いがすごいだとか、女子はまじめにコツコツ勉強するタイプが多いので後半伸び悩むと言いますが、これについて考えてみます。

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中学受験の男子後半の伸びしろ、女子後半失速説

男子後半の伸びしろ説

これを聞いた時、「え?これ今の時代も?それに中学受験でもそうなの??」と思いました。そもそもこの男子後半の伸びしろ説。昭和っ子のあるある説でしたよね?私が中学生時代、それまでたいして勉強していなかった運動部男子達が、部活を引退して、「さて勉強に本気出すぞ!偏差値20以上上がったぜ!」っていう成功体験ですよね?

でも今の時代、こと中学受験に関しては、男子後半の伸びしろ説はあまり実感がない気がします。確かに幼児期のころより男子は女子より言葉を話すのも遅いですし、早生まれっ子に関してはもっと遅れをとっているような気がしますが、最近は入塾前にも何かしら皆やっているんですよね。公文などの習い事も何かしらやっていることのひとつですよね。公文はやってるうちに入らないと言われればそれまでですが、個人的な物差しですし。高学年から塾に入って、全く何もしていませんでした!!それで開成受かりました!って子を聞いたことがないです。親の海外赴任で海外に低学年はいましたというお子さんでも帰国後のことを考えて、日本の通信教育をとっていたり、日本の問題集を入手してやらせていたりと皆さん何かしらやっていますので、丸腰で中学受験に挑んだ成功体験談を逆に知りたい(笑)

4年生からでも間に合うという説も理解はできますが、それが果たして自分の子供でも有効なのか、そもそも地頭の出来も違うだろうしと思ってしまう。同じ学校を受けて検証してみない事には立証できませんしね。

以前、私の経験の話を書きましたが、(昭和の時代、それも高校受験の話ですが)同じ中学の同級生や、TAP生で開成に受かった男子達を思い返してみると、中2後半から勉強に本気出して開成に受かったという強者は残念ながら皆無でしたね。御三家に受かるような男子は、やはり中1から出来るのが普通でしたね。開成志望の男子は、順当に伸び悩みなく開成に合格していたなと。地頭の良さと片付けてしまえばそれまでですが、勉強もほかの子(例えば私)より何倍もしていましたし、勉強に向かう姿勢が違うと思います。地頭の影響より彼らのこれまでの勉強に向かう姿勢や環境の影響が強いのだと思います。

ですので、お子さんのタイプを見極めてお子さんに合う何かしらをやっておくことが大切だと思います。低学年でやっていなかったとしても、結局高学年になってやることは一緒な様な気もしますし。伸びしろはどんなお子さんにでも無限にいくらでもありますから、低学年のうちは環境の整備はしておいた方が良いですね。

女子後半の失速説

知り合いのお嬢さん(2022年終了組)が小2からサピックスに通い、5年生まではα1(@大規模校舎)をキープしていたのですが、途中から伸び悩み、後半はアルファベットの1番上クラスだったそうです。ずっとα1をキープしていた男子達には最後まで追いつかなかったという話を聞きました。現在お嬢さんは某付属中の共学校に通っています。サピックス偏差値でいうと、偏差値60くらいですね。

その親御さん曰く、やっぱり運命の分かれ道は算数だったそうです。女子は算数苦手な子が多いですが、逆に低学年のうちに算数得意な子にしておくと最後まで逃げ切るのか?そもそも男子とは脳の構造も違いますけれど、どうなのでしょう?

息子の同級生に、すごく優秀な女子がいます。親御さんの学歴も素晴らしいので地頭でしょうと言われればそれまでかもしれませんが、算数も国語もとてもよくできます。そのママにどのように家庭学習をしているのか聞いてみました。私なりの解釈にはなりますが、算数に対して男子的な解き方をしているなと思ったこと。ママの家庭学習のもって行き方がそのお友達に合っていたということはもちろんでしょうが、例えば文章題の場合どうやって解いたか説明できるまで理解させるということが女子には重要かもしれないと思いました。算数は論理的思考が大切ですよね。息子も論理的思考で解くタイプなので、そのお友達は息子と思考が似ていてます。息子は、算数でも国語でも論理的に説明しないと理解できないタイプなので私的には手間がかかるのですが・・・。算数の場合は、男子の様に論理的なアプローチを心がけてみるというのは重要なのかもしれません。私などは、学生の時は数学は理解できないとただ公式や解き方を丸暗記してしまうということが多かったのですが(笑)

男子、女子に関わらず、論理的に説明できるまで深堀して理解するというアプローチが必要なのかもしれません。そこまでしないと応用力が養わないのかもしれません。低学年のうちはお子さんが興味を持った分野があるならば、一緒に深堀していって勉強に結び付けられたら親としては得した気分になります。高学年になって、もしお子さんが算数でつまづいたならば早期改善に取り組み、少しアプローチを変えてみて論理的に説明できているか振り返ってみるとよいかもしれません。

まとめ

男子でも女子でも伸びしろはいくらでも皆ありますし、先取りしすぎて後半伸び悩む例はいくらでもあると思います。伸び悩んだ場合は、早期改善して、論理的思考ができているか振り返ることが重要かもしれません。

息子の同級生、スーパー算数女子はいまだ失速することなく絶好調です。息子の成長とともにたまにスーパー算数女子の近況もお届けしますね。

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