息子は就学前健診の視力検査で、右0.3、左0.2という低視力なことが判明。私も似たような視力ですが、眼鏡なしでは全くぼやけて日常生活が送れません。当時まだ年長さんだったので、「こんな年齢でもう視力が低いの!?」と驚きやら悲しいやら・・・。視力は下がることに歯止めはかけられても、どんどん低下するばかりで回復することは二度とないので、低視力が分かった時は母、絶望でした。眼鏡ももちろん作って持っていますが、サッカーやスイミングなどスポーツでも視力を気にせず楽しめるオルソケラトロジーを年長の3月から開始して今は3年目になります。
子供の視力矯正 オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは?
夜就寝時にのみ装着して視力矯正するハードコンタクトです。近視とは眼球が歪んでくる状態ですが、この歪みをコンタクト装着中にもとの形に戻そうとして矯正します。対象年齢は小学生低学年からとされており、息子は6歳から装着可能でした。
矯正前0.2⇒矯正後1.2
開始当初は一週間ほど装着してみて、また一週間後にどのくらい効果が出ているか視力検査してみました。毎日夜コンタクトを装着するだけで、視力は1.2出ていました。確かにこれまではテレビもかなり近くに寄って観ていたので、オルソケラトロジーを始めてからは離れて観るようになりましたし、本人も今までより視界がハッキリすると喜んでいました。
このオルソケラトロジー、対象年齢は20代くらいまでだそう。若いうちしかできない視力矯正です。もちろん私は既に対象外(笑)若いうちは、眼球も柔らかいですからね。
オルソケラトロジーの装着方法
- テーブルに手鏡を置き、下を向くと目が見えるようセッティング
- 装着する目と反対側の手の人差し指にコンタクトを乗せ、コンタクトに目薬を入れる
- 黒目にぴったりとフィットするようにコンタクトを装着。コツは、横からスライドするように素早く
はじめは私と主人がかわるがわる(恐る恐る)息子の目に付けていました。私は普段はワンデーのコンタクトを愛用していますが、他人の目にコンタクトを付けるのってすごく難しいんですよね。(眼科の看護師さんのようにそう簡単にはいきません)そんな震える手で付けられる息子も、なんだか怖いしイライラしてくる始末。結局、息子自ら付けるようになりました。自分で付けた方がタイミングも取れるし簡単なようです。今では慣れたもので両目に装着するのに1分もかかりません。すぐにパッと付けられる親御さんでしたら良いかもしれませんが、6歳でも自分で付けられますので、自分で付けた方が親子共々ノーストレスでした。
黒目に上手にフィットしないと激痛らしいので、コツはぴったりと黒目にはめることですね。
オルソケラトロジーの費用は?
息子が通院している眼科では、レンズ代だけで約12万円でした。保険外治療となりますので初期費用は高額に感じますが、眼鏡も子供のうちは定期的に検査をして視力が変わればまた作り直しになりますし、小さい頃は眼鏡を破損してしまう恐れも考えると、ランニングコストはそう変わらないです。費用は保険外治療にはなりますが確定申告すれば医療費控除の対象です。レンズの費用の他には、3か月ごとに定期検診費用(約6,000円)とレンズの消毒とケア用品の費用がかかります。
オルソケラトロジーのメリットとデメリットは?
メリットは、壊したり無くしたりの心配がないこと!
実は息子の眼鏡、今既に2代目なのです。1代目は作ってすぐに壊してしまいました(泣)さすが男児だなと思い、昼間親の目の届かないところでも気にしなくてもよいオルソケラトロジーは、とても息子には合っているように思います。スポーツなども気にしなくて楽しめますし、学校でも先生にお願いして前の席にしてもらう必要もないです。塾ではなかなか視力が悪いから前の席にしてくださいというリクエストも通りませんしね。一応お守りとして眼鏡も作って持ってはいますが、これまで特にトラブルもなく、オルソを中止したこともないので、眼鏡は自宅に置きっぱなしです。
レンズのケアは、私がやっています。親が誤って洗面所に流してしまうなどの失敗さえしなければ、紛失や破損の恐れもありませんので、子供が壊したり無くしたりする心配も不要です。
デメリットは初期費用が高い!
保険外治療ですし、最初は「た、高い!!」と思いました。しかし、作ってすぐに眼鏡を壊した息子にしてみると、今後何度眼鏡を作り変えることか・・・となり、思い切ってチャレンジすることにしました。授業中だけ眼鏡をするぐらいの視力でしたらチャレンジもしませんでしたが、ここまで視力が低いと日常生活が困難なレベル感でしたので常に眼鏡をかけるのが必須だった息子にとっては、やってみて本当に良かったと思っています。
オルソケラトロジーのトラブルは?
子供の目に入れるものなので、感染症や目が腫れるなど、色々とトラブルが心配になりますよね。きちんと消毒とケアをしていればそういった心配はありませんし、これまで息子はそういったトラブルは一度もありません。
ただ、冬の感想する季節は、目が乾燥しますので目をこすったりした時に、眼球に細かい傷がついてしまいます。目は、コンタクトをしていない人でも、痒くて目を擦ってしまうだけで傷がつくそうです。息子も乾燥する季節は、目に細かい傷が入ってしまい、その状態でオルソケラトロジーのレンズを奨着すると大変染みますので、医師にドライアイを改善する目薬を処方してもらっています。オルソケラトロジーと併用して使えますのでこれまでオルソを中断したことはありませんが、乾燥が酷すぎる場合は、中断しないといけないそうです。
オルソケラトロジーのケア方法は?
ケアはとっても簡単です。水道水でこすり洗いをした後、ケースに水道水を入れて、クリアデューの錠剤を入れるだけです。また、3日に一度くらいの頻度で、消毒する前にジェルクリンでこすり洗いもしています。昔は、クリアデューは錠剤ではなく、大きい液体のボトルだったので、旅行などに携帯するのも少し不便でしたが、今は錠剤になっていますので、携帯するのがとても便利になりました。
装着時は、目も潤っていた方がレンズがスッと入りやすいので、ソフトサンティアを点眼してから装着していますよ。
まとめ
「こんなに小さい頃から視力が低いとは・・・」と、低視力が判明した時はとてもショックでした。小さい頃にタブレットを観せ過ぎたかなと、とても反省しましたが、息子の医師曰く、視力が落ちるのは遺伝の影響が一番だそうです。
また視力矯正では、眼鏡よりもオルソケラトロジーの方が視力低下を食い止める効果も高いそうです。
定期検診の結果次第で、何かトラブルなど発生した時はこちらでまた記事にしたいと思いますが、今のところトラブルもなく、とても快適に過ごせていますよ。